存在際立つ和田真
各地区に主力が分散したが、和田真久留の存在感が際立つ。高松宮記念杯で準優勝するなど第一線で戦ってきて、賞金ランク14位で初のグランプリ出場すら窺う勢いだ。同県の機動型の成長が著しくて追い込み選手のイメージが強くなってきたが、自力でやっても強いのは自分が主役のF1戦や勝ち上がり戦など随所で示している。ここも戦績アップ中で勢いがある菅原大也と同乗なら前を任せていきそうだが、自分でやる番組でも問題はない。強烈なスピードで敵をまとめて飲み込んでしまおう。
東口善朋もF1戦では相手不問で怖い選手だ。G1とかビッグレースではやや物足りない近況も、F1戦となれば自力も通用するほどのタテ脚の持ち主で、Vラッシュだったこともあるのは忘れられない。近畿の大型先行レーサーで売り出す岸田剛との連係が叶えば、さらにVに近付く。
酒井雄多、成田和也の福島師弟コンビに、五日市誠の北勢も忘れてはなるまい。8月はオーバーワークで一息だった酒井ながら、パワーアップ顕著で師弟連係は本当に楽しみ。7月青森の初日特選では酒井のまくりを成田が差してワンツーが決まっており、今回も好連係が期待される。
蕗澤鴻太郎、大矢崇弘、杉森輝大らの関東勢も一発を秘める。最近は色々な組み立てを試している感じの蕗澤だが、すんなり駆けられれば相変わらず末の粘りは確か。6月奈良G3を制した地元の高橋や差し脚切れる杉森に展開が向くケースも。