新田祐を筆答に豪華メンバーが集結
ビッグレースでもVを争うトップスターが顔をそろえるスーパーF1。その中でも新田祐大を本命と見る。新田は全日本選抜の先頭員早期追い抜きで4カ月あっ旋が止まり欠場が続いた。だが、休んでるいる間はナショナルチームメンバーにも交じって練習に打ち込み、6月の復帰後はその成果を存分に発揮している。サマーナイトフェスティバルは着。選考期間中にペナルティーを受けたためにオールスターを走ることはかなわなかったが、“裏開催”の8月松山G3は期待に応えて完全Vとまさに白星ラッシュだ。相変わらずレース運びにスムースを欠く部分はあるが、今のデキなら力ずくで強敵をねじ伏せてしまうだろ。
新田と正々堂々と戦えるのはまず松井宏佑だろう。松井は非凡なスピードが持ち味で一度駆けてしまえばなかなか別線は詰め寄れない。バッチリ仕上げて臨んだ地元オールスターは着。決勝はプレッシャーもあって仕掛けが遅くなって失敗したが、勝ち上がりの4走はスピードの乗りも踏み直しも申し分なかった。岩本俊介が松井とタッグを組む。高松宮記念杯で落車してから苦しいレースが続いているが、8月松戸記念の準決は深谷知を差して勝っている。まだ賞金ランク6位につけているだけに、気持ちは切れていない。松井追走に専念して逆転を狙いたい。
犬伏湧也も7月小松島記念をV、オールスターでは準決まで駒を進めていて、ここも大暴れしそう。卓越したダッシュをいかしたド迫力の自力戦は新田、松井が相手でも大駆けの魅力がたっぷり。中四国連係で犬伏の番手を回れれば河端朋之にもチャンス。河端はピスト6で44連勝中で、11度の完全Vを達成と最近の戦績以上に動けている。熊本の新しいバンクは400でもカントがきついので、250に似たところを生かしてペースを上げていく。
レース巧者の浅井康太はオールスターを着。準決で惜敗も最終日は北井佑の逃げをあっさりまくるなど軽快な動きが目立っていた。ここも自在に攻めてV奪取を狙ってこよう。6月豊橋、7月向日町を連覇するなどベテラン健在な村上博幸は、近畿スジの機動型が勝ち上がってこない限り、浅井との連係が有力だ。
地元代表の伊藤旭、松川高大、徳永哲人も見逃せない。一次予選1で森田優の逃げを鮮やかにまくり切るなど伊藤はオールスターでもタテ脚アップを猛アピールしていた。7月佐世保MNG3は1着で好成績を残した岩谷拓磨らとは別でやった方が今の脚なら面白いのでは。熊本復興を待ちに待った地元の声援をうけて奮起するに違いない。