小原丈がリベンジに燃える
小原丈一郎が力の違いを見せる。小原は20年6月に特昇してからずっとS級で戦ってきたが、4年ぶりに今期はA級に降格した。S級でもF1戦は予選と負け戦では連に絡めていただけに、A級では脚が違うところを示している。既に3Vをしていたが、9月立川では強敵の中村隆生の先行をまくれずに着に終わった。早速の中村との再戦。今度は仕掛け所を逃さずに踏み込み、差し脚鋭い同県の先輩の佐々木省司とワンツーを目指す。
中村も前期は初のS級で、予選や負け戦では確定板入りも果たして奮闘してきた。降級後は初戦の7月平で優勝しながら、その後はやや飲みに乗り切れない感じだった。それだけに立川の優勝は弾みになっただろう。リベンジに燃える小原を返り討ちにしてさらに波に乗っていく。関東勢には長井優斗と小林申太が控えている。小林は自ら自在に動けるが、栃茨同士の中村には前を任せて強力な関東ラインを作っていく。
南関勢は徹底先行が売りの栗田万生、菅原裕太と長谷部翔の静岡コンビが組んで、小原や中村に襲い掛かる。栗田は誰が相手でも徹底先行の姿勢を貫く選手。栗田のレースになれば菅原には絶好の勝機到来。また、菅原は自ら動ける脚があるので、栗田が不発でもただでは引き下がらない。