船山真が新鋭対決を制す
ルーキーの力比べ。125期でも上位の実力者がそろっただけに波乱の余地は十分だが、船山真生を本命に推したい。船山は養成所順位10位で、本格デビューしてからも着外が1回という好成績。9月松山の予選6着だけ期待を裏切ったが、助川翔と接触しての事故入で参考外。7月小倉MNで同期の阿部英と松本昂を倒して完全Vを獲得し、その後の準V2回で敗れた相手も久田朔、谷内健だったことを考えればV候補筆頭としては申し分ない。
道産子のニューフェイス小堀敢太も船山と負けずとも劣らない。小堀は準決で落車した一走を除きルーキーシリーズからずっと決勝にも進めていて、各地で快速ぶりを示している。決勝となると意識しすぎるのか難さが見られたのも、後続を5車身千切った9月小松島での圧巻の逃げ切りVで吹っ切れただろう。このまま上昇気流に乗って再びVをつかみ取るか。
養成所順位9位の渡邉壘もポテンシャルは非常に高い。高校から自転車競技に転向して主にスプリントで実績を残した。デビューしてからも8月富山、取手で連続V。新人では珍しく自在に動いて着をまとめている。9月函館決勝で落車したダメージが残っていなければ器用な組み立てでV奪取を図る。
中島淳と川越宏臣が競技上がりのエリートたちに立ち向かう。地元の中島は高校の時に甲子園に2度出場し4番を任されたほどの一流のアスリート。川越は走り幅跳びを15年続けて適性で養成所を入所した。自転車経験が浅いが両者とも優勝まであと一歩のところまできているので戦い方次第では波乱を演出しよう。