牧剛の決め脚を重視
各地区の機動型の実力が拮抗していてどこからも狙えそうだが、今期3Vの牧剛央を本命視。20年近くS級の座を守り抜いた古豪で、06年後期以来のA級ではさすがに格の違いを示している。同県の長松空吾を目標に得て、好操縦からシャープな差し脚を披露する。また、九州では、成績が上昇中の徳永泰粋と中村雅仁の熊本コンビも魅力的。徳永は7月にチャレンジから1・2班戦に上がった選手ながら、白星が多いし、随所で大物食いも見せている。同期の長松との力勝負はより気合も入るだろう。マークする中村に流れが向くかも。
対するは、三好恵一郎、中島将尊の群馬勢に、武藤篤弘の関東勢。前期まで3年半S級に在籍し、自力も通用していた三好だけに、目下連続準Vなどさすがに安定している。復活気配の中島が強気に前出攻める姿勢なら前を任せそうだが、いざとなればいつでも自力で戦える脚がある。降級してから落車した1走を除いて全く確定板を外していない武藤は追い込み型としてほぼパーフェクトな走り。群馬勢との連係から突き抜けは十分だろう。
長谷部龍一からも狙えそう。長谷部は前期S級でも時折り一発があり、降級の今期は8月京王閣MN、9月松阪MNで2Vを飾っている。差し脚切れる舘泰守との中部コンビも魅力たっぷり。