充実一途の棚瀬義が中心
来期は初のS級。今期もここまで4Vでレインボーカップに出場予定と充実一途の棚瀬義大が本命だ。強地脚の持ち主で、逃げてもまくってもスピードで圧倒できる。中部は上位クラスの追い込み選手が見当たらず、中近で小笹隼人が棚瀬の番手を回る可能性が一番高そう。落車のアクシデントはあったものの、11月大垣MNから実戦から復帰。ここにはさらなる調子の上積みも見込めそう。ムラだが、チャンスは逃さない選手なので注目。
望月湧世、岡本英之の南関勢も勢いがあって侮れない。7月に昇班した望月は10月豊橋で1・2班戦初Vを3連勝で達成。決勝は近畿が5人もそろって絶体絶命の態勢だったが、直線で強烈な強襲劇を見せて前を走る6人をまとめて飲み込んでみせた。自信になっただろうし、ここは本来の先行主体の走りで棚瀬らに真っ向勝負を挑む。岡本も今期のS級点ゲットにモチベーションは高い。
斉藤樂が決勝に乗ってくるようだと同県の三浦雄大と別線勝負になりそうだが、北勢は地元の比佐宝太が軸。意外にも比佐は1・2班戦ではまだ優勝がないものの、準決では強敵相手に逃げ切り勝ちもしばしばで機動力は決して侮れないレベルだ。小橋明紀の援護も見込めて援軍はしっかりしており、棚瀬らがまくりに構えてすんなり駆けられる展開なら波乱を呼べる。そうなれば10月防府を制している小橋にも絶好の勝機到来だ。
間隙を突く菅谷隆司、鈴木謙二の東京コンビにも要一考。