好目標を得た荒木貴で
主力が各地区に分散して好勝負だが、治田知也に、荒川達郎、荒木貴大の埼玉コンビとそろった関東勢から優勝者が出る可能性が一番高いか。本命に推す荒木は今年は7Vと乗れていて、今期も10月平塚など治田と並ぶ3Vをマークしている。動けているので荒川の番手回りなら勝機は逃さない。荒川はレース運びの甘さも解消されてきて123期ナンバーワンらしいポテンシャルの高さを見せ始めている。同県の先輩を背負うここも気合の入った走りが期待できよう。失格のペナルティーの影響で前期はチャレンジ落ちする試練もあった治田だが、5月に特班して1・2班戦に戻ってきてからの充実ぶりは素晴らしい。前記の通り今期は3Vで、9月大宮、弥彦を連続完全優勝してS級特進にも挑んでいる。援軍は手薄でも快速発揮の場面がありそう。
橋本智昭、佐藤朋也の北勢がやはり一番の強敵だ。徹底先行から戦法の幅を広げた橋本だが、力ずくで相手をねじ伏せにくるレースに変わりはない。好機に踏み出せれば相手の抵抗があっても最終的に出切ってしまうだろう。安定感は随一だし、佐藤とワンツー決着も。
河崎正晴、牧剛央、樫山恭柄の九州勢も差はない。河崎は10月久留米では半田誠を利す展開ながら強敵を退けて今年5V目をゲット。大ベテランながら降級して4Vと格上の差し脚を発揮している牧らとのラインは脅威というしかない。
能代谷元も安定した近況で、先行も含めた前々戦で存在感を発揮している。同じく自力基本に多彩な戦法を繰り出して連対ラッシュの村上竜馬とともに間隙を突いての浮上に警戒。