V実績ある稲留敦中心
出場予定の125期生4名のうち油谷蒼はまだ力を発揮し切れていないが、残りの3名の力はほぼ互角。唯一優勝実績を有する稲留敦貴がシリーズの主役となりそうだ。8月佐世保1着と決勝戦では同期の角宗哉や、1期先輩の岡部伶音ら強敵を相手に上がり11秒3の快速まくりを放って、3連勝で初Vをゲットすると、その後は優勝こそ手が届いていないものの、準V2回、決勝3着1回と決勝戦での確定板入りがある。ここは優勝候補の筆頭なだけに、持ち前の地脚を生かした仕掛けで優勝を狙う。もう一人の九州勢の新鋭・小山峻汰は、近況は先行主体にレースを組み立てているものの、末脚の甘さは否めない。しかしながら、まくりの一撃や、番手戦、ヨコの動きも苦にしないオールラウンダーで、自在含みの攻めに出てくるようならばVチャンスもありそうだ。
この両者に匹敵する機動力を誇るのは中島竜誠で、160.1cmの小柄な体格ながら、一瞬のキレ味は一級品。近況は予選を中心に先行主体の競走も増えてきていて、成績も比較的安定してきている。これまでに3度の準Vがあるだけに、そろそろ初Vがあって不思議ではないだろう。
新鋭対決がモツれるようならば出番がありそうなのは、倉松涼、濱口健二の高知コンビ。倉松は今期4度の決勝進出があり、10月松山の予選では小山をまくり切っている。濱口も当所は8月に優出があり、この高知両者の一発は警戒したい。