地元の木村皆が圧倒
今年の元旦シリーズは、地元の木村皆斗が主役を務める。昨年の前半戦は年始の和歌山記念での落車や4月立川での誘導員早期追い抜きによる失格と振るわなかったが、復帰後は半年間で10勝をマーク。そのうち6勝はG3でのもので、四日市記念では一次予選での白星を含めてシリーズ2勝を挙げている。降級初戦だが、S級で鍛えた先行中心の機動力を武器に地元Vを目指す。前期には9度の優参があり、優勝実績も有する若手の荒川達郎や、鋭い決め脚を誇る長井優斗と前後の援軍も強力なだけに、この関東勢がシリーズを席巻するだろう。
対抗格となりそうな機動型は内山慧大で、2班ながらも前期は7優参の活躍。7月豊橋でのVを最後に優勝からは遠ざかっているが、得意のまくり一撃は強烈。狙い澄ました仕掛けで強敵撃破を狙う。
北勢は近況かなり力を付けてきた比佐宝太に前期まで5年半S級を張った開坂秀明の両者が主力。比佐は優勝こそないが、前期には準V2回、決勝3着1回とV争いの一角を担う力がある。開坂も熊本記念で節間2勝を挙げていて、敗者戦を中心に確定板入りがあった。久々のA級戦でも連対は十分だろう。
イキのいい機動型が少ない遠征勢だが、中四国勢は吉永好宏、蓮井祐輝。九州勢は良永浩一、合志正臣と実力ある追い込み型がそろったので、目標次第では浮上も。