充実の窓場千を指名
HPCJC杯らしく太田海也、山崎賢人の2人の現役ナショナルチームメンバーが参戦する。そこに窓場千加頼、東口善朋の近畿勢や菅田壱道らも加わってグレードレースに遜色ないV争いとなりそう。個の力では、ヤンググランプリでの中野慎との死闘の記憶がまだ生々しい太田、そして、昨年は記念優勝もあった山崎という事になるが、ともにスジの援軍が手薄。スピード、ダッシュでは図抜けたものがあってもともにレース巧者とはいえないだけに展開に注文が付きそう。ならば近畿コンビを中心視するのが妥当か。窓場はオールスターで僚友・古性優をVに導く準Vで大ブレーク。24年最終戦の佐世保記念では記念初Vも達成してみせた。そして、25年も4日制の岸和田を完全Vと好スタートを切っており、ここもスキなく立ち回っての自力攻撃で、闘志健在の東口との一騎打ちに持ち込もう。
もちろん、太田、山崎は好機に出切ってしまえば圧勝も考えられる。
さらに菅田の存在も見逃せない。仕掛けは早いタイプではないものの、脚を溜めてのタテ攻撃に精度を増しており、競輪祭での優参をはじめてとしてグレード戦で大活躍。F1戦に関して年をまたいで連続優勝中だ。レースの流れに乗っていっての一発は十分。
また、和田健太郎や諸橋愛ら実力派マーカーの位置取りも勝負の行方を大きく左右しそう。地区に関係なく番手を主張したい選手がそろっている。