存在感際立つ川口雄

川口雄太
東西の強豪の激突だが、川口雄太、藤田昌宏の中四国勢が一歩リードしている。川口は失格2回で今期は降級となったが、グレード戦線でもコンスタントに連対して名前を売っていた選手だ。降級初戦の1月高知MNは早速V。決勝は単騎戦にも関わらず先行で勝負し、堀川敬、佐々木吉らの反撃を封じて押し切ってしまった。しかも自力自在戦をトレードマークにしている選手が逃げ切り勝ちはいかに力が違うかという表れだろいう。ここも流れや相手に応じた立ち回りで威厳を示す。好目標を得た藤田も気合が入る。降級の前期は4Vと50歳のベテランもA級では格上の存在だ。自力兼備のタテ脚で川口とも好勝負を見せよう。
望月湧世、仁藤秀、飯田憲司、吉竹尚城とのそろいにそろった静岡勢に、地元の金野俊秋、成清貴之の南関勢にも意地がある。静岡の先導役を務める望月は前期に2班に昇格。1・2班戦でもガンガン逃げて勝負するスタイルが通用し、今や決勝の常連だ。10月豊橋で初Vを達成しているし、直近の1月熊本2❸着のレース内容も満点だった。降級初戦の1月小倉MNでは動きが重かった仁藤だが、この敗戦で逆に吹っ切れたなら巻き返しは必至だろう。前期はV3と総合力高い飯田、安定感ピカ一の成清らとラインとして機能すれば優勝者を出せる。