存在際立つ大西貴
大西貴晃の存在感が断然際立つ一戦だ。失格点も響いて1年でS級の座を明け渡したが、前期には10月別府G3でS級初優勝を達成して大いに話題になった。九州ラインの結束力を示す優勝だったが、大西自身の脚も上がっての結果だっただけに、A級では負けられない。元々23年後期のA級ではVラッシュだった実績もあるし、ここは積極先行で売り出す半田誠という絶好の目標がある。地元の良永浩一や山口龍也ら大西の後位を固める追い込み陣もしっかりしており、盤石の九州連係で大西は新年Vスタートを決める。
他地区勢は劣勢を否めないものの、本来の機動力が戻ってきた佐山寛明の一発が怖い。佐野梅一との近畿コンビで上位進出には要一考。
伊藤稔真に、松山桂輔、金子貴志の愛知コンビと中部勢もラインはしっかりしている。伊藤がレース運びがうまくいけば波乱を呼ぶ。
片山智晴、滝本泰行の岡山の2人は滝本が動く競走を最近はしていないので出方が難しい。ただ、滝本は任されれば後手を踏まない競走を心掛けるだろう。