秋本耀の先行力に期待

秋本耀太郎
今シリーズはケイリンアドバンスとして行われる。これまでに行われた開催から見ても機動型が競走得点以上の力を発揮することが多く、その流れは今シリーズでも続きそうだ。1つ目のトーナメントでは、秋本耀太郎を主役に推す。今期は優勝はなく、準Vと決勝3着が1回ずつとモノ足りなさは否めないが、5月中旬までの10場所で7優参としっかりと勝ち上がりを決めている。ペースで駆けられればV最有力候補だろう。競走得点最上位は追加参戦が予定されている鈴木涼介だ。5月玉野では中団確保からの先まくりで地元の保田浩輔らを一蹴し、今期2V目をゲット。出し惜しみしないレースでV獲りは十分だろう。樫山恭柄はここ3場所で5勝を挙げる固め打ちで、4月青森では久々のVをゲットしている。追い込み型なだけに、苦戦は強いられそうだが、うまく立ち回ってV争いに加わる。4月名古屋MNで1・2班戦初Vを飾った中釜健次も強烈なダッシュ力を秘めており、脚質はケイリンアドバンス向きだろう。
2つ目のトーナメントは、総合力上位の米嶋恵介が優勝候補の筆頭格。今期は3月高知MN、5月高松の2度のVがある。優勝はどちらも番手回りであったが、降級の今期は9場所連続で優参しているように攻め幅は多彩なだけに、ここでも期待ができる。先行、まくりを器用に使い分けている熊崎麻人が対抗格。4月大垣MNでは先行逃げ切りでの優勝があり、先行力は一番か。5月岸和田を1❸着の植原琢也、タテ型の高橋清太郎や、5月弥彦1着で3カ月ぶりの決勝進出を果たした田中孝彦も侮れない。