戦歴上位の佐藤幸が断然

佐藤幸治
競走得点100点超と他を大きくリードする佐藤幸治の機動力が一枚上だ。前々期の2回の失格により今期は9年ぶりのA級1班に降格となったが、前期には2月佐世保での準Vを含めて3度の決勝進出がある。ここは九州で目標になりそうな選手は手薄。持ち前のトップスピードの高さを生かしたまくり基本の攻めで、力の違いを見せつける。チャレンジからの昇班組が勝ち上がって来ないと同じく機動型不足の藤原浩、近藤範昌の中四国勢らの加勢を受けられればライン的にもしっかりする。
前期には100点に近い競走得点を保持していた志村龍己も負けてはいない。前期には初日の予選で4度の連対があった。A級戦となれば決め脚は上位なので、関東連係で中山拓人の機動力に乗り、抜け出しを図る。その中山は前期に初のS級を経験。予選では大きな着が目立ったが、敗者戦を中心に4勝を挙げており、先行策で着以上の動きを見せるレースも多かっただけに、ここでは十分に戦えそうだ。
同じくS降りの真船圭一郎は番手回りが増えてきたものの、自力の脚も健在だ。スピードでは佐藤相手でも見劣りしないものがあるので一発には警戒したい。丸山貴秀は真船の仕掛けにしっかりと続ければチャンスが出てくるか。
5月大垣、四日市MNで連続優出し、状態上向きな志佐明に、差し脚に定評のある花田将司の南関勢も侮れない。