成田和が地元Vに闘志

成田和也
激戦ムードも、実力者がそろった北日本勢が主役の座は譲らない。競走得点トップの成田和也は、前期に1月高松記念と6月取手記念で準Vを飾るなど、ベテランらしい老練な差し脚は健在。永澤剛も3月大垣G3で優出を果たし、追い込み型として安定感ある走りを続けている。そして、その2人を引っ張るのがグランドスラマーの新田祐大だ。失格のペナルティーで2カ月戦列から離れたが、ケタ違いのダッシュで繰り出す自力攻撃の破壊力は相変らず競輪界屈指。久しぶりの実戦でポカをしなければ、成田と地元ワンツーが濃厚だろう。
松谷秀幸、佐々木眞也の神奈川コンビも侮れない。松谷は直近の高松宮記念杯で優出するなど状態は良好。佐々木も前期に1月大宮記念、4月川崎記念、取手記念で決勝に進出しており、自在な立ち回りがさらに磨きがかっている。
スピード勝負なら河端朋之は新田にも全く引けを取らない。4月伊東での優勝をはじめ、取手記念で2勝、2着1回、高松宮記念杯でも2度の確定板入りと、近況は上々。自慢のダッシュ戦で上位進出を視野に入れる。
また、2月に特進を決めS級復帰を果たした木村皆斗も、今シリーズ注目の存在。特進後も5月岸和田で完全Vを飾るなど勢いは本物で、関東の先導役として強気な走りで存在感を示す。
さらに、豪快なまくり脚を武器とする石塚輪太郎や、徹底先行で連絡みの多い村田祐樹など、機動型が多数参戦し波乱の決着もありそう。