混戦も松田安が中心

松田安綱
本格デビュー戦を迎える127期生は力が拮抗しており、混戦ムードが漂う。その中で主役候補として注目したいのが、治之(73期)を父に持つ2世レーサー・松田安綱だ。ルーキーシリーズでは9走中4度の確定板入りを果たし、6月玉野MNでは優出も記録。白星こそまだないが、小柄な体格ながら高い瞬発力を随所で発揮している。養成所時代には2度のA評価を獲得しており、デビュー初戦から初優勝に向けて大きな注目を集める。
中川飛隆も、聡志(43期引退)を父に持つ2世レーサー。父の背中を追って自転車競技を始め、プロの世界に飛び込んだ。ルーキーシリーズでは4度の確定板入りを果たし、本人が長所と語る「最後まであきらめない」強いメンタルもレースに表れていた。第3回の記録回ではA評価を獲得しており、今後の成長が楽しみな新鋭の一人で、地元バンクでの開催となる今節は、同県の川上真二郎を連れて風を切って勝負していきそうだ。
一方、安達光伸は中長距離のスペシャリストとして鳴らしてきて、在所成績も3位。出走なら断然の本命に推すべきエリートだが果たして。
降班組からも作田悦章、舘真成、勝俣亮はV候補に挙げられそう。作田は前期の競走得点が87点台。最近は動いていないが、チャレンジなら何でもやってVを目指していきそう。勝俣は直近4カ月のバック回数は二桁を超えるなど積極的なレース運びが光っており、試練のチャレンジ戦への対策もバッチリか。舘も持ち前の機動力は健在。侮れない存在となりそうだ。