三浦生に期待も混戦模様

三浦生誠
今シリーズが本格デビュー戦となる127期・三浦生誠が主役候補。養成所在所中にはタンデムスプリントのパイロットとしてパラリンピックに出場したという意外な経歴を持つ。競走訓練では未勝利も、果敢な先行策を繰り返す姿勢は評価され、第3回記録会ではゴールデンキャップを獲得。ルーキーシリーズ5月平の予選1では、まくりで2着と健闘し、養成所時代からの成長が感じられる内容だった。北日本勢には、小松剛之、須永勝太という頼れる存在も控えており、小松は50歳を迎えたいまも自力基本の競走で奮闘を続けるベテラン。須永はすべての決まり手を持つ器用さを武器に、強力ラインができ上がる可能性もありそう。
ルーキーシリーズは結果は散々だった吉田夢希斗ながら、本格デビューすれば変わり身を見せられるのではという期待は抱かせる内容ではあった。父は現役S級選手の勇人だし、練習環境も申し分ない。地元からのスタートが叶えば気合を入れていく。
岩辺陸が出走なら、岩辺が本命には最も相応しい。自転車競技の中距離種目出身ながら養成所ではゴールデンキャップを獲得した好素材。機動力の高さはルーキーシリーズでも発揮していて、6月玉野MNでは決勝を逃げ切って完全優勝を果たしている。内田淳は直近4カ月の3連対率はジャスト4割と前期の1・2班戦では大きな崩れはなく戦えていた。自力へのこだわりが強い選手だが、岩辺との同乗がなれば前を任せて、まずは追走に専念しよう。
降班組の成海大聖は、4月から約2カ月間実戦から遠ざかったが、欠場明け初戦の6月松戸を1着とブランクは全く感じさせない。123期在所・10位と潜在能力が発揮されてきた中での降格とあって意地を見せたいところ。