差し脚鋭い武藤龍が抜け出す

武藤龍生
グレード戦で存在感を発揮している武藤龍生だが、F1戦への出場機会も多く前期は5場所走ってすべてで決勝に進出し、そのうち3場所で優勝している。近況も大きな崩れはなく高松宮記念杯も3着2回、4着3回で二次予選には乗った。本人的には不本意な結果に相違ないが、伸び悪くなく。F1戦なら本命に相応しい。6月四日市G3で決勝に乗った地元の河村雅章や、高松宮記念杯で優出と波に乗る末木浩二との連係策から後期Vスタートを決める。
伊藤旭は、直近4カ月のまくりでの決まり手が5割を超えるように相変わらず仕掛けは早くないものの、しっかりした位置取りから放つ一撃には破壊力がある。5月武雄MNG3で準Vと健在ぶりをアピールした井上昌己との一騎打ちに持ち込むか。まだ、林大悟も落車の影響なく参戦なら先導役か番手か九州ラインで重要な役割を担う。
阿部拓真も要注意。3月大垣G3で優出、5月宇都宮記念では準Vと、前期はG3開催でも結果を残してきた。高松宮記念杯での落車は気になるものの、好メンバーが集まった今シリーズでも上位進出が期待される存在だ。北の大型大砲・中石湊が参戦するシリーズだけに一層気合が入る。中石は競技の方でも長足の進歩を遂げており、スピードだけなら他の追随を許さない。
一方、中村浩士、海老根恵太ら南関勢は機動型がやや手薄な構成で、その立ち回りに注目したい。