尾野翔の機動力が断然

尾野翔一
127期生在所ナンバーワンの尾野翔一がV争いをリードする。野球の独立リーグからの転身組だが、養成所の記録会では2度ゴールデンキャップを獲得し、競走訓練では今回生最多の51勝を挙げているだけでなく、そのうち17勝は先行で挙げたものであり、ポテンシャルの高さは申し分ない。また現在はナショナルチームに所属している逸材でもある。ルーキーシリーズも初戦の5月熊本で完全優勝、同月別府11着の準Vも、敗れた相手が卒記チャンプの三神遼で、本格デビュー初戦の7月佐世保MNでは力の違いを見せつけて完全優勝を飾っているだけに、ここでもその力は断然だろう。同県の片山直人はまくり脚を兼備しており、降班初戦の7月弥彦MNでもシリーズ2勝を挙げたが、ここは尾野と連係し、福岡ワンツーを目指す。
在所順位で次ぐ存在は、57位の林佳宗依。高校・大学と自転車競技で活躍し、大学時代にはケイリンで入賞実績もある。競走訓練での白星はまくりでの1勝のみだったが、先行回数は2ケタで、記録会も2度のA評価獲得と光るものがある。
在所62位の鈴木小次廊は高校時代に1㎞TTを得意種目としていた地脚型で、ルーキーシリーズの走りを見る限りはまだまだ脚力不足の感は否めないが、軽視はできない。南関勢は地元の山本天平の一発も十分。直近6場所のうち5場所で決勝進出と成績も安定してきたし、先行基本の競走スタイルで力を付けているところも評価ができる。