激戦も下井竜が中心

下井竜
各地区に実力者がそろい、激戦ムード漂う今シリーズだが、下井竜率いる中部勢を本命視する。下井は2年ぶりの1・2班戦での戦いとなるが、持ち味の先行に徹する競走で前期は4度の白星をマークした。直近4カ月のバック数の多さからも、S級戦の舞台でも持ち味を生かした自力勝負ができており、追い込み型の愛敬博之、舛井幹雄の援護を背にV争いをリードする。
一ノ瀬匠の機動力も見逃せない。前期は6度の優出を果たし、ほぼ毎レースでバックを取る積極策で主導権を握る場面を演出した。また直近4カ月の連対率は6割を超えており、予選の軸としては最適だ。今節は競走得点トップの名川豊との九州連係で、別線を完封する走りも十分に考えられる。
小谷実、吉堂将規の近畿勢も侮れない。小谷は6月青森着、続く6月佐世保着と2場所連続優勝を果たし、近況の勢いは申し分ない。鋭いタテ脚は健在で、今節は吉堂を目標に近畿ラインで上位進出を狙う。
大槇大介は出場機会こそ少ないものの、3月防府から5場所連続で優出しており、決勝の常連と化している。S降りの桶谷明誉との連係から、ここも上位浮上があっても不思議ではない。
久樹克門は3月前橋G3の最終日に挙げた勝ち星以降、勝利から遠ざかっているが、A級戦では意地を見せたいところ。