土屋裕が混戦を制す

土屋裕二
総合力で勝る南関勢を中心視したい。前期にG3で2勝を挙げた土屋裕二は、49歳を迎えたいまなお鋭い差し脚は健在で、老練な立ち回りから勝負どころを逃さない。前期4Vの仁藤秀も、タテ脚に加えてヨコの技術に優れ、自在性の高さが随所で光る。近況こそ準決勝での勝ち上がりに課題を残す池邉聖も、予選では高い安定感を誇り、結束力ある南関勢は強力ラインを形成する。
S降りとなる真崎新太郎、山田義彦、磯川勝裕の関東勢も怖い存在だ。競走得点トップの真崎は、前期のG3で逃げの決まり手から2度の連対がある磯川を目標に意地を見せたいところ。
近畿勢からは稲毛知也に注目。4月取手から6場所中5回の優出と勢いが付いてきていて、鋭さを増したダッシュ力は今シリーズでも脅威となる。今節は、降級組の中村一将との連係から別線攻略を狙う。
また、しっかりしたラインができれば下井竜の台頭にも注意を払いたい。