上杉有に期待も接戦気配

上杉有弘
今シリーズが本格デビュー戦となる地元の新鋭・上杉有弘が主役を務める。ルーキーシリーズでは実戦デビュー戦の5月平の最終日にまくりで白星を挙げると、2戦目の6月玉野MNでは12着で予選2走ともに先行策に出て、決勝進出を果たした。兄の嘉槻(119期)と同じ朝日大学出身で自転車競技経験が豊富。養成所での在所順位は63位であったが、第3回記録会でゴールデンキャップを獲得し、その他の2回もA評価とその潜在能力は在所成績以上のものがある。地元戦でも怯むことなく持ち味を生かした仕掛けができれば、地元Vを狙えそうだ。また、ゴールデンキャップ獲得者で、ルーキーシリーズでは3戦全てで決勝に乗る活躍を見せた馬越裕之も出走なら近畿2枚看板でシリーズを力強くリードする。
層の厚さは中部勢で、在所13位のルーキー・真木寛斗が軸となる。ルーキーシリーズでは決勝進出こそならなかったが、5月四日市予選2の快速まくりでの白星を含めて2勝をマーク。自転車競技経験はないが、養成所の記録会では2度のA評価があり、競走訓練でもまくりでの7勝を含めた16勝と底力はある。前期には1月奈良での準Vを含む4優参と決勝進出もあった長谷川裕一や、前期1・2班戦で決勝進出もあり、競走得点84点台を保持していた渡会啓介らが勝ち上がるようならば、愛知勢での上位独占も可能だろう。