主役は譲れぬ南修

南修二
競走得点トップの南修二を、シリーズの中心に据えたい。直近の6月久留米記念では、約10年ぶりとなる2度目のG3制覇を成し遂げた勢いそのままに、ここに参戦してくる。その決勝では、最終バックで内を突いて、逃げる太田海をゴール前で捕らえ優勝を飾った。今シリーズは、地元の機動型・岸田剛が予選を勝ち上がれば連係が見込めそうで展開も向きそう。前期にG3で2度決勝に乗っている山本伸一も控えており、近畿勢一丸となってVを狙う。
木村皆斗、武田豊樹の茨城コンビも逃せない。2月に特進を果たしてS級に返り咲いた後も、立て続けに決勝進出を果たすなど好調を維持している木村。ここは、地元の6月取手記念で2度の連係があり、どちらもワンツーを決めた好連係の実績がある武田との再連係が見込まれ、今回もその再現に期待がかかる。
佐々木雄一を軸に、同県の酒井雄多、大川剛の機動型と戦力がそろった北日本勢も好勝負が期待できる。スピード豊かな酒井に加え、6月富山G3で一次予選・二次予選と勝ち星を挙げ、続く6月前橋で準Vと状態上向きの大川はともに佐々木取っては頼もしい存在だ。しっかりとしたラインが形成できれば、レースをリードしていく場面があっても不思議ではない。
南関勢からは道場晃規、大塚玲が登場。道場は高松宮記念杯の東予1で新山響ら強豪を破って1着を飾り、大塚は6月富山で完全Vを達成している。モツれれば南関コンビの浮上の可能性も十分にある。
中部勢は機動型がやや手薄なだけに、岡本総の立ち回りには注目が集まる。