勢いある渡邉壘の機動力を重視

渡邉壘
期替わり初戦で狙いは絞りにくいが、渡邉壘の機動力を重視する。3月に特班を決めた渡邉は、順調に売り出してきている。6月福井では完全優勝を果たし、1・2班戦での初Vを手にした。短走路のここも強烈なスピードを武器に別線を封じ、V獲りに尽力する。加えて、降級組の山本修平、鈴木庸之らもここに加わる。鈴木は深刻な腰痛の影響で不振が続いていてA級でも様子を見たいところだが、山本は渡邉との連係が叶っても自分でやるレースでも見逃せない。昨年9月の誘導員早期追い抜きの失格のペナルティーで長期欠場し、復帰後は苦戦が続く山本だが、A級なら機動力が再び猛威を振るいそうだし、強い若手機動型の番手を回れれば勝機は高まる。
前期は常にVを争っていた小川将二郎は、6月奈良で昨年の10月松阪以来となる優勝を飾った。器用に何でもやるレースが身上で、ここも位置取りも重視した組み立てから自力を出してくる。大瀬戸潤一郎、桶谷明誉の広島コンビの援護を受けられれば強気に攻める。
6月四日市G3で決勝に乗った古賀勝大は、競走得点が唯一人100点オーバーだ。自力はまくり脚を残す程度になったが、A級なら話が変わってくる可能性があり、動向からは目が離せない。どうあれ有力なV候補から絶対に外せない。近畿には前期4Vの石口慶多もいて、前を任せることもあるか。