二世レーサー・藤田楓に期待

藤田楓
本格デビュー戦を迎える藤田楓が主役を務める。ルーキーシリーズでは、実戦デビューとなった5月熊本の最終日にまくりで白星を挙げると、続く5月別府の予選1でもまくりで1着。3戦目の6月玉野MNでは11着とし、予選の2走ともバックを取り切る競走で逃げ切り、連勝で決勝進出を果たした。父・昌宏(82期)の奮闘を間近で見て、同じ競輪選手を志した逸材だ。養成所での在所順位は49位ながら、記録会では2度のA評価に加えゴールデンキャップを獲得し、競走訓練でも先行で勝ち星を挙げているだけに、本格デビューとなるここでも持ち味を生かした仕掛けができれば、V獲りも自然と見えてくる。
地元での本格デビュー戦となる諸隈健太郎にも期待がかかる。ルーキーシリーズでは決勝進出こそ逃したが、実戦デビューの5月熊本では確定板を外さず、3走すべてでバックを取る積極的な走りを披露した。続く5月四日市の最終日ではまくりで初白星を飾っており、本格デビュー後いきなりの活躍にも期待ができる選手だ。
九州勢からは、ルーキーの佐藤魁皇も見逃せない。競走訓練ではまくりで2度の勝ち星を挙げ、実戦デビュー3戦目となった5月平の予選1でも、そのまくりで勝利をつかんだ。自転車競技の経験こそ浅いが、その分潜在能力は十分に秘めている。
競走得点トップの内田淳と、前期は1・2班戦で優出を果たしている河野要の南関勢2人も、上位に絡んできそう。
降班組の平山優太も、ここは意地を見せる走りを披露したいところだ。