在所1位の尾野翔が本格デビュー

尾野翔一
本格デビュー初戦を迎える127期から、尾野翔一が主役を務める。ルーキーシリーズでは、5月熊本で完全優勝を果たすと、続く同月別府でも連勝で勝ち上がり、決勝では卒記チャンプの三神遼矢にこそ敗れたが、在所成績1位の実力を存分に示した。自転車競技の経験はないものの、野球で独立リーグを経験した経歴を持ち、養成所時代から身体能力の高さは際立っていた。デビュー初戦から優勝を狙える逸材といえよう。ルーキーシリーズでは大きな着順が続いた山本康旗は、記録会で2度のA評価を獲得しており、本デビューでの変わり身に期待したいところ。さらに、降級組で競走得点上位の足達重満の援護も見込まれ、九州勢がシリーズの主導権を握る可能性は非常に高い。
ルーキーシリーズでは未勝利ながら、3度の確定板入りを果たした小西涼太は、高校、大学と豊富な自転車競技経験を背景に持つ。競走訓練ではまくりを得意としながらも、先行回数11回を記録するなど積極的な走りができる点は評価に値しよう。
前期2班の村瀬大和は、近況は連対が少ないものの、直近4カ月のバック回数が2ケタに達するなど持ち味の機動力を存分に発揮しており、ここは降班組の意地を見せたいところ。