吉田昌を擁する関東勢が軸
吉田昌司
戦力充実の関東勢がシリーズの中心となってきそうで、そのなかでも前期S級の機動型である吉田昌司がV争いをリードする。バック回数2ケタを超える積極果敢な走りが魅力で、降級後も持ち味を生かした先行策が多い。ここまで4場所で優勝はないが、3場所で決勝進出と安定した成績を残している。3月に特班を果たした渡邉壘は、昇班後7月函館MNを含め、2度の完全優勝がある。予選は6連勝中で、ここでも先行主体の競走スタイルを貫いて関東勢での上位独占を目指す。2場所連続で落車した川口満宏も地元の意地を見せたいし、坂本将太郎まで結束することでラインの厚みも増しそうだ。
伊原克彦、古賀勝大のS降りの近畿コンビも侮れない。伊原は降級後の優出は1度のみと苦戦が続いているが、そろそろ流れを変えたいところ。伊原が不発だったとしても前期100点オーバーの競走得点を保持していた古賀は確定板からは外せない存在だ。ここに中近結束で宝満大作が続くか。
有力な目標が不在となりそうな南関勢だが、まくり脚を兼備する花田将司と2班ながらも決め脚好調な丸山啓一の両者の動向は気になるところ。またベテラン岡部芳幸も軽視はできない。