戦力充実の近畿勢
伊藤成紀 欠場
地元の伊藤成紀は8月大垣MN、宇都宮を連続完全優勝していて、14日からの函館MNでS級に特進して不在となる可能性がある。特進ならずで出走なら、もちろんV候補筆頭となる。切れのあるまくりを主武器にS級で長らく活躍してきただけに、かみ合ってくればA級ではやはり脚力上位。パワフル先行で売り出し中の西岡利起がここも決勝に乗ってくるのは必至で、最後は鋭脚発揮で期待に応えてくれそうだ。また、仮に伊藤は不在になっても近畿は今期完全Vが2回の清水剛志、差し脚が切れている徳丸泰教が控えていてV争いの中心勢力に推せる。
機動力評価なら、橋本凌汰も軽視はできない。今期はまくりで2回優勝している。援軍は同県の高橋清太郎くらいしかいないメンバーだが、まくり勝負ならハンデにはならない。現に9月小倉の決勝で中団外併走から仕掛けて勝つ強い内容だった。中団、中団と立ち回っての一発は十分だろう。
東矢昇太に好調時の勢いが戻った。戦法的に追い込みへ固まるかと思いきや、まくりが復活したのは何より心強い。8月佐世保MNのVも永井哉、荒川仁らをまくりで下したもの。近畿勢とまともにやり合っては分が悪いが、モツれるようだと一撃が決まっても不思議ない。
竹澤浩司、佐藤大地を先導役に、山口智弘、宝満大作、吉田茂生と中部勢も戦力は豊富だ。