今年のラスト開催はF1シリーズ

寺沼拓摩
今年の函館競輪ラスト開催。10月京王閣記念で気を吐いた寺沼拓摩、高橋築の東京コンビに期待したい。寺沼は1着、高橋は1着で準決は両者で眞杉匠とラインを組んだが、眞杉が後方からのロングまくりになったために、別線のけん制もあって続けなかった。ただ、ともに仕上がっていたし、寺沼はF1戦なら主力で戦えるくらいの成長を感じさせる近況だ。自力自在に隙なく立ち回ってS級初Vをゲットだ。寺沼が後手を踏むことなく積極的に攻めていけば高橋の突き抜けも十分。
北日本から優勝者が出る可能性も高そうだ。酒井雄多、飯野祐太の福島コンビが軸になるが、小堀敢太、川津悠揮、荒澤貴史と地元勢も戦力充実。さらに五日市誠も控えるというラインナップだ。ここのところ決勝を外す場所が続いている酒井だが、戦った相手も強力だったし評価を下げる必要はなさそう。積極的に主導権を奪って出て、飯野が6月富山G3以来のVを奪取するシーンは容易に目に浮かぶ。また、9月青森記念2着とアピールに成功した小堀の走りは楽しみしかない。超一流と走るとまだ力の差を感じるが、F1戦なら別線完封があるかも。川津は落車の影響か、本調子とは言い切れない近況奈良が、好目標あるここで流れを変えたい。
9月青森記念3着の動きを見る限り皿屋豊もかなり戻ってきている。苦手な夏場も終わり、本領発揮の季節。ラインの援軍手薄なのは難点となりそうだが、流れに乗って仕掛けられれば一発があって不思議ない。
西勢も晝田宗一郎、上野優太をはじめとして好脚がそろっていて波乱を呼べる。