遠藤拓の機動力が上位
遠藤拓巳 欠場
125期在所ナンバーワンの遠藤拓巳がシリーズをけん引する。今期は6場所すべてで決勝進出。8月久留米での完全優勝を含め、3度のV実績を誇る。高いトップスピードを生かした仕掛けで先行、まくりを使い分けて優勝を積み重ねており、ここも抜群の機動力で圧倒し、V争いをリードする。遠藤を目標にできそうな同県の近藤誠二は、今期の優勝はないが、準Vが3回と好成績を収めており、安定感は抜群だ。この香川コンビに上田学、近藤範昌、吉永好宏の中四国のベテランマーカーが加勢すれば、中四国勢での上位独占も狙えそう。
S下りの機動型の阿部架惟都に、決め脚好調な宇佐見裕輝の北勢も侮れない。阿部は近況3場所は優出を逃しているが展開次第では台頭も十分だろう。宇佐見は2班ながらも、今期は4度の優参がある。また予選を中心に連対が目立っており、阿部の仕掛けに乗って抜け出す場面があっていい。
中四国勢と北勢で主導権争いが長引くようならば、南関勢の出番も考えられそうだ。先陣役を務める栗本武典は、近況の決まり手はまくり一辺倒ではあるが、直近4場所のうちの3場所の準決で快速まくりを決めている。栗本と同県の飯田辰哉や、今期は準V2回、決勝3着が1回と好走が目立つ稲葉一真もチャンスは十分。