小酒大率いる西日本勢中心
小酒大勇
競走得点でリードする小酒大勇が今シリーズの主役を務める。S級から降級した今期は優勝こそないものの、8度の決勝進出で準Vが4回と安定した成績を残している。近況は番手回りの競走が増えているが、まくりの決まり手があるようにタテ脚は兼備している。九州勢で競走得点上位は西田大志のみで、有力な機動型が不在だが、ここは久樹克門と西でまとまるのでは。西田は7月小松島の落車から復帰し、成績の波が目立つが、11月久留米MNは初日特選と準決を連勝と地元戦で気を吐いた。久樹もムラ脚が目立つ近況ながら、11月別府では今期の初優勝を飾っており、ここでは他にそん色なく戦えそうだ。
対する関東勢は、加藤将武の機動力が軸となってくる。今期は7月佐世保MNでの優勝を含め、6優参の戦績。しかし、10月平MN、11月青森と連続で優出を逃している。状態をどこまで戻せているかがカギになってくるが、高塩讓次、水森湧太と援軍もしっかりしているので、万全ならば西勢相手でも互角の勝負に持ち込める。
遠藤勝弥、落合達彦の静岡コンビに、藤田大輔の南関勢も軽視は禁物だ。遠藤は10月静岡MNの準決で落車し、そこから連対がないが、底力はある。7月取手で優勝のある落合も近況はそこまでの勢いはないが、3場所連続で白星が取れており、底は脱したか。
来期はS級復帰が決まっている金澤幸司も目標次第では浮上のチャンスはあるだろう。