戦歴上位の佐藤幸が軸
佐藤幸治
4連続Vを含め、A級戦で圧倒的な戦績を残している佐藤幸治がシリーズの主役を務める。失格点により今期はA級暮らしだが、そのスピードはS級でも通用してきた。来期にはS級復帰が決まっているだけに、ここも力でねじ伏せて優勝を目指す。
S下りの真崎新太郎は、10月松阪MN、11月別府MNと連続Vを飾っている。また、今期の9場所すべてで決勝に進んでおり決め脚は好調だ。同県の江連和洋も6月京王閣での落車以降、決勝進出が2回のみと以前の状態には戻せていないが、復調の兆しをみせている。この栃木勢は、東で荒川仁や、中村龍吉を目標に上位進出を狙うか。荒川は10月小田原で久々の優勝を飾っており、そのトップスピードは佐藤相手でも引けを取らない。今期から2班に初昇格した中村は持久力が持ち味で、5場所連続で優出中。1V、準V2回、決勝3着1回と早くもV争いの常連になっている。
石塚慶一郎、加藤寛治の中近コンビの出番も十分だ。石塚は、前期や今期の序盤の勢いからは劣るものの、今期で優参を逃したのは1度のみと成績は安定している。今期13勝と予選を中心に白星を量産している加藤も、5度の優出、準Vと決勝3着が1回ずつあり、まくり兼備のタテ脚を発揮したい。
2班ながらも積極果敢な競走が目立つ船瀬惇平に、國村洋の中国勢や、何でもできる薦田将伍も軽視できない。