そろった関東勢がV最有力
滝本幸正
滝本幸正、永井哉多の両者が軸となる関東勢がシリーズをけん引する。今期S級から降格した滝本は、ここまで2度の失格があるものの、4度の優勝実績を誇る。永井も11月前橋MNでの特進は惜しくも逃したが、今期は5度の優勝があり、今期で一気に力を付けてきた。この両者だけでなく、誘導妨害での失格で長期に渡る戦線離脱を余儀なくされていた山本修平も前期S級の実力者。また鋭い決め脚を持つ鰐淵圭佑とV戦線で主役となる選手がそろった。上越コンビと東京勢で別れる可能性もあるが、勝ち上がりメンバー次第で1つにまとまっても別でやっても関東勢がシリーズの中心だ。
対する西日本勢は、森本桂太郎、近藤雄太の中四国の121期コンビが軸となる。森本は今期2V、準Vが3回と前期までと比べても成績がかなり安定してきた。持ち前のダッシュ力を生かしたカマシ、まくりは一級品で、好メンバー相手でも一撃を狙う。近藤は2班ながらも、先行基本の競走スタイルが持ち味で、6度の決勝進出で準Vと決勝3着が1回ずつ。自力脚のある原井剣也に、田中洋輔の地元九州コンビは、この中四国勢に乗っていくこともありそうだ。
立花昌也も機動力では引けを取らない。北勢の援軍が手薄なので、自力自在に何でもこなせる仁藤秀を連れてV争いに加わることも。