検車場レポート
浅井 康太 三重 90期 |
優参を逃したうっ憤を晴らすように王者浅井康太が最終日に意地を見せた。受けて立つ浅井は正攻法の構えから打鐘で引いて7番手に。山下一輝がハイペースで駆けて中団を確保した鈴木庸之に車間を空けられる苦しい展開となったが最終ホームから一気の巻き返しに出た浅井が合わせて踏み込む鈴木らをまとめて飲み込みG線へ一番乗り。
「詰まった所から仕掛けられているし体は動いてくれているので。昨日は結果を出せなかったけどまくりを合わされたあとも突っ込めているし感じは良かった。直前はずっと治療に専念していて自転車に乗るポジションも分かったし、前回に比べたら天と地ほど違いますね。走りながらも色々考えて上積みもあったしもっと強くなれると思うので。この2ヵ月間はお客さんに迷惑を掛けてしまったので、その分を取り戻せるようにしっかりと頑張っていきたい」
2着の金子は浅井の強さを肌で感じた様子で「苦しい所から仕掛けていったし強いですよね。自分は内を気にしながら差せるか同着かなって思って踏んだけど、それ以上に踏み直されました。12月から(豊橋の)バンクが改修中で使えなくて、街道でモガくしかないので感覚的に難しさがありますね」
先まくりを打つも力及ばず着外に沈んだ鈴木は悔しそうにレースを振り返る。
「山下君にあそこまで踏まれるとは思わなくて。車間は空けたわけじゃなくて空いてしまった。ホームで詰まったけど、自分が詰まるってことは浅井さんも詰まるだろうから来るなって思ったらもう来てました…。浅井さんに合わせて踏まないで、金子さんをどかすつもりで踏めば良かったかな…」