検車場レポート
松浦 悠士 広島 98期 |
人気を集めた関東SSコンビは平原康多が最後の直線で落車。諸橋愛が失格して、3連単の配当が70万円を超える大波乱の決着となった。レースは赤板で切った平原を山本伸一が打鐘前に押さえて先行策。早めの反撃に出た和田真久留を川村晃司が最終1センターで振ると、単騎の松浦悠士が空いたインコースを1車すくって山本の番手を奪取。3コーナーからまくった松浦が後続の追撃を振り切った。
「だいたいあんな感じで作戦どおりいけました。近畿に付いて行って、両にらみで(川村が)番手から出ていくならそのまま付いて、外に持っていくようなら内と思ってました。平原さんが後ろなら4コーナー勝負と思っていたんですが、後ろを確認したら成清(貴之)さんだったので、まくりに行きました。もつれたとはいえ、1着が取れているのでいいと思います」
2着入線の諸橋は押上げにより失格。最終2コーナーで松浦の後位に切り替えた成清貴之が2着に繰り上がった。
「(和田)真久留が頑張ってくれたおかげです。ただの恵まれですね。切り替えて誰の後ろかよく分からなかった。平原が来るなって思っていたら松浦が行ってくれたんで。最後は諸橋に割られてしまった。でも、自転車とシューズを元のものに戻して、いつもの110点ぐらいの脚には戻りました」
果敢に逃げた山本伸一が繰り上がりの3着で決勝進出を決めた。
「打鐘で出て、あとはもう全部、出させないつもりでした。ペースで駆けられたと思います。もうちょっと踏み上がってくれればよかったんですけどね。ちゃんと(川村)晃司さんと2人で3着までに入りたかったです」