検車場レポート
佐々木 龍 神奈川 109期 |
2日目はオープニングレースから波乱となった。佐々木龍が二段駆け態勢の中部勢の分断を狙い、神田龍-永井清史の後ろに飛び付いて吉田敏洋と併走。赤板後の1Cで競り勝った。最終ホームから永井が番手まくりを放ち、最終2コーナーから後方の金子幸央もまくる。永井が金子を2センターで外に振ると、空いたインを佐々木が突いて抜け出し嬉しいGⅠ初勝利を飾った。
「初日に落車したけど、このまま凡走を続けて『アイツ、参加していたんだっけ?』と思われたくなかった。今の僕の力ではこういうレースをするしかない。僕は人と併走になったほうが闘志が湧くタイプだと思うし」と決意表明。さらにプライベートでも気持ちを奮い立たせられる出来事があったようで、
「※後藤(武敏)さんの引退でとても思ううところあって。親交がありいろいろと良くして頂いた。打席に入るときに流れる音楽に競輪のファンファーレを使っていたんですよ。競輪が好きで今シリーズの前に『(親王牌は)佐々木龍のアタマで買うから』と言って頂いて」
ベテランの内藤宣彦は、佐々木マークの小原が4コーナーで内を差して詰まった隙を見逃さず、巧みにコースを突いて2着。
「たまたま突っ込めるコースが空いたからだよ。最近は自力型が強くて、最後までスピードが落ちないから突っ込むことが難しい。団子状態にもなかなかならないから。敗者戦でようやく2着だけど、ビッグレースで点数を稼がないと、他で敗者戦回りになったらアッという間に点数が落ちるからね」
※後藤武敏…横浜高校出身で元プロ野球選手。西武ライオンズ(2003年~2011年)、横浜DeNA(2012年~2018年)で活躍。2018年シーズンを最後に引退した。佐々木龍は高校に後輩になる。