検車場レポート
郡司 浩平 神奈川 99期 |
山崎芳仁の当日欠場で8車立て。前受けから8番手まで下げた吉本卓仁は、赤板で勢いよく出て主導権を奪う。最終ホームから中団の廣田敦士が巻き返すが、これを香川雄介が外に張る。廣田の勢いは止まるが、さらにその上を郡司浩平がまくり切って、今シリーズを白星で終えた。
「吉本さんがカマしに行くと思わなかった。態勢が整っていれば中団からでも行っていたけど、吉本さんにいいところで来られた。400(バンク)だったら(最終)ホームで行ってちょうどいいけど、33(バンク)だとあおりとかもあって、出切るまでがキツかった。仕掛けることはできているので、あとは力をつけるだけです」
地元の伊勢崎彰大が郡司に続き2着でシリーズを終えた。
「吉本も、後方になるぐらいだったらと思っての仕掛けだったんじゃないですか。(郡司)浩平がジャンぐらいの仕掛けになれば俺も差せたかもしれないけど。でも、浩平のことだから信頼していた。(ワンツーが決まって)よかった。お客さんの声援も聞こえていたし、断然の1番人気だったしね。勝ち上がりには失敗して、(滝澤正光杯を)獲ることが恩返しだけど、1戦1戦全力でやることが滝澤さんの教えだから。この4日間を無駄にしないように、また頑張ります」
吉本の余力を見極めた香川雄介は、最終バック手前で自ら踏み上げた。
「(吉本は)あそこ(赤板)で行ってくれると思わなかった。8番(廣田)は止められると思ったけど、その上を郡司が来てたから、自分も3連単とか人気してたから踏まんとと思って。初日、2日目と(前回の落車の)ダメージがあったけど、だんだんとそれもなくなった」