検車場レポート
浅井 康太 三重 90期 |
正攻法の脇本雄太が、赤板で上昇してきた太田竜馬を突っ張って先行策。平原康多は4番手、菅田壱道は6番手、清水裕友が7番手、太田は8番手まで車を下げさせられて打鐘を通過。脇本が徐々に加速をして最終ホームは一本棒。2コーナーから平原が仕掛けると、柴崎淳が懸命に平原をブロックする。2センターで柴崎の空いた内を突いた浅井康太が脇本をゴール前で交わして初の競輪王に輝いた。
「(G1を勝つのが)久しぶり過ぎて、獲る感覚を忘れていた。淳が出てくれて、自分にもチャンスができました。外じゃなくて内っていう判断もできた。(前日に)セッティングをいじって、感触は良くなっていた。ワッキーのカカリも良かったです。昨日よりもワッキーにとっては楽な展開でしたね」
2周逃げた脇本雄太が2着に粘り込んだ。
「太田がなめて押さえてきたら突っ張ろうかと思っていた。浅井さんは遠慮ないでしょ。今回ばかりはどうしようもなかった。賞金は1700万ならやったほうでしょう。平原さんがすんなり4番手でまくれないってことが(平原に)分かってしまったので、グランプリでは(粘ったりとか)色々やられるのかも」
3コーナーから大外を踏み込んだ清水裕友が伸びて3着に食い込んだ。賞金ランキングで原田研太朗を追い抜いて、初のグランプリ出場を決めた。
「(GP出場が決まったが)ほんとに?ちょっと言葉がないですね。テレビ出るから痩せますね。ちょっと頭が回っていないです。今年の半ばは(賞金が足りずに)来年のダービーに出られるかどうかを気にしていたのに。良く伸びてくれたと思います」
52回目のG1挑戦で初の決勝に駒を進めた柴崎淳だったが、最後は4着でゴールを通過。
「決勝の舞台は面白いですね。まあ経験不足が出たんですかね。2コーナー過ぎは夢を見ましたよ。余裕もあったし、このままならゴボウ抜きかなって。浅井さんに内からこられて正直腰砕けになってしまった。でも諦めずに踏みました。3着までには入らないとダメですよね」