検車場レポート
望月 裕一郎 静岡 65期 |
赤板前に川村晃司にフタをした渡邉豪大は、2コーナーから再度踏み込んで主導権を握る。大西貴晃が3番手に飛び付いて、5番手に松田優一。渡邉が後続を一本棒にして軽快に駆ける。7番手の川村晃司は2コーナーから仕掛けるが、渡邉の掛かりもいい。番手無風で脚を溜めた望月裕一郎が、直線で追い込み1着。
「自分はもう展開です。(渡邉)豪大がいなかったら無理ですから。どこかで(別線のまくりを)もってかないとって覚悟を決めていた。でも、気配がなかった。それに(自分のラインが)2車だから、あんまりもっていくと内に来られてしまうんで。ワンツーが決まったのが、なによりうれしいし、最近のなかじゃ状態もいい」
「正直、掛かっている感じはなかった」と、ストレートに気持ちを吐露したのは、逃げて2着の渡邉豪大。川村を不発に追いやる積極策は、十分に評価できるが…。
「もう(最終)4コーナーでは売り切れてました。もっと掛かれば、もっとあとが楽になると思う。(8月の落車で)怪我する前はまくりが多くて、復帰して2場所くらいは同じスタイルでやってた。けど、まくりに行けなくなった。だから、先行をしてかないとしょうがない」