検車場レポート
脇本 雄太 福井 94期 |
中本匠栄が青板から早めにレースを動かして、鈴木竜士は脇本雄太を7番手に置いて先行態勢を取る。打鐘の3コーナーで脇本が反撃を開始。鈴木も合わせてペースを上げるが、脇本が次元の違う加速を見せてあっさりとらえる。村上博幸は付け切れず、あとは脇本のひとり旅。30歳のバースデーを白星で自ら祝った。
「展開が早かったんで、悩んだところもあります。ジャン前で仕掛けようかと迷ったけど、まだまだかなと。フィーリング的にはいい感じですけど、休みすぎたんでレース勘、持久力の部分で不安が残ってる。体も変わってきて、それに伴ってセッティングも変えていく必要がある。(新しい)フレームはようやく競技用に近くなって、乗っている感じもいままでよりもいい。あとはいかに自分の体に合わせていくかですね」
「強烈でした。ビックリしました。加速が違いすぎて…」とは、踏み出しを凌ぐもそこからの加速で置いていかれた村上博幸。大きく車間が空いて脇本を追いかけた鈴木は詰まらず、近藤隆司のまくりに乗った郡司浩平が2着に入った。
「(近藤)隆司さんが引かないで、(まくって)行ってくれたからチャンスがあった。基本的には外を踏むつもりだったんですけど、(村上)博幸さんが内から伸びていったのが見えたんで、もう外は間に合わないと。それで(最終2センターからは)ああなりました。全体的に(レースが)見えているし、余裕もあった」
鈴木を利した武田豊樹は、村上との3着争い僅差で制して「毘沙門天賞」に進んだ。
「(脇本が)すごいスピードだった。(鈴木)竜士も悪くなかったんですけどね」