検車場レポート
志智 俊夫 岐阜 70期 |
初手で5番手の位置を確保した工藤文彦が竹内雄作を警戒しながら赤板手前で斬ると、竹内が一気に叩いて主導権。番手の志智俊夫が車間を空けながら援護すると、地元の根田空史は後方でまくり不発。3番手の位置から捲りを狙った工藤の進みも悪く、志智が余裕を持って4コーナーから鋭く抜け出した。
「(竹内)雄作がバッチリだった。落ち着いていたし、みんな(山田久徳と工藤)に脚を使わさせて根田君を後方に置けた。あの感じのカカリなら、車間を空けてタイミングをズラせばまくれないと思った。雄作サマサマですね」
一走目に続き力強い逃走劇を披露した竹内が3着に粘った。
「工藤さんが先に斬ってくれて、スピードを貰って巧く先手を取れた。(VTRを見て)あれだけ志智さんが車間を空けてくれたら別線はまくれないですよね。欲を言えば2着に残らないといけないけど、これが今の現状。もっと脚力を上げていかないと」
3番手の位置を取りながらも7着に沈んだ工藤であったが表情は明るい。
「本当は竹内君を叩いて先行する予定だったけど、遅かったので先に動いて待てた。今までだったらあの位置が取れてもまくりに行けなかったけど、今回は仕掛けられたので。結果まくれなかったけど、一歩一歩、階段は上がっていると思う」