検車場レポート
児玉 碧衣 福岡 108期 |
初手で誘導員の後ろを確保した梅川風子が先頭のまま最終ホームで徐々にペースアップ。人気の児玉碧衣は6番手となる。バックで2番手から尾崎睦が仕掛けて梅川をまくるが、後方から勢い良く仕掛けた児玉が前団をまとめて捕えて女王の力を見せつけた。
「優勝しないとガールズグランプリの出場が厳しいと思っていたので、勝てて良かった。梅川さんのスタートは想定外でした。自分で仕掛けて行って、詰める勢いで行けたのが良かった。結構スピードに乗れていたから乗り越えられるなって。しっかりバイク誘導とかで練習をして、タイムも出ていたからモチベーションも気持ちも良い状態でここに来れた。プレッシャーを感じていた分も力に変わったかな。あとは残りのコレクションを全て取らないとって。ダービーは出られないので、オールスター、競輪祭としっかり獲らないと。ファン投票も宜しくお願いします(笑)」
直線で児玉に詰め寄った石井貴子が2着。
「差せなかった~。2枠だったので碧衣ちゃんの隣だし素直に番手でって思っていました。初手から狙って良いような車番だったし、昨年(グランプリ)は離れているのでもう一回挽回できるチャンスだと。3月に入ってからの準備が失敗でした。トレーニングはしていたけど、体のトラブルがあったりで。年が変わってからはここを目標にしてきたんですけど。碧衣ちゃんは強いし、風の強い重たい時に更に強さを発揮しますね。勢いを貰っていって、生かせなかったのは悔しい。最後方だったのも遠いなって思って少し焦りました。次の5月は碧衣ちゃんがいないので、自分で行かなきゃいけないレースになると思う。自力で行けるようにしないとって課題はあるので、次に向けてまた頑張りたい。もう2着は嫌なので」
3着にはバックから先に仕掛けた尾崎睦が食い込んだ。
「初手で良い位置を取れたけど、自分のタイミングで仕掛けていきました。自分のやってきたことをしっかり出し切りたかった。やることはやったので」
逃げた梅川風子は末に響いて4着。
「スタートを取るつもりはなかったけど、自分が頭一つ抜けていたので。前を取った時点である程度腹を括りました。全て出し切ると末を欠いちゃうので、8割くらいで行ったけど…。尾崎さんも仕掛けてきますよね。仕方ないです」