検車場レポート
平原 康多 埼玉 87期 |
平原康多が生まれ故郷の新潟で2003年以来の優勝を達成。
レースは後ろ攻めの郡司浩平が赤板で先頭に立つと、平原が追って3番手を確保。5番手に引いた渡邉一成が打鐘をめがけてスパートするも、郡司が突っ張って出させない。包まれていた平原は再度仕掛けた渡邉の後ろに切り替えると、2コーナーから自ら仕掛ける。逃げる郡司を2センターで捕えて押し切った。
「ジャンで叩こうと思ったけど、一成の仕掛けが早かった。郡司はもの凄い先行でしたね。ホームで一成と、どっちにいくかと思ったが、外を踏まなくて良かった。今日は巧くいった方ですね」とレースを振り返る。
今シリーズは有観客でのシリーズでゴール後には「親戚の声がした。良いところを見せれてもの凄くホッとしている。諸橋さんは4連覇がかかっていたので申し訳ない気持ちもあるが一所懸命踏んでいた」と自身の親戚に対する思いと、ラインを組んだ地元の諸橋愛の気持ちをくみ取りながら、冷静に語ってくれた。
今シリーズから新車を投入した効果が早速、現れている決勝戦だった。「ちょっと前のフレームだと、郡司の所までだったけど、そこからもうひと加速できた。今の自転車を煮詰めていってトップスピードを上げていければ。G1を優勝するために努力しているので(AS)に照準を合わせていきたい」