検車場レポート
平原 康多 埼玉 87期 |
二次予選から連勝で勝ち上がった平原康多が、通算24回目の記念優勝を果たした。赤板の2コーナー手前でハナに立った平原を、打鐘の3コーナーで古性優作が叩いて主導権を握る。後方になった松浦悠士は4コーナーから反撃に出るが、番手の池田憲昭が平原にさばかれて最終1センターで後退。松浦は良いスピードで古性をとらえて先頭に立ったが、好展開となった平原が直線で鋭く抜け出した。
「後ろから攻めると、最終的に後ろになってしまうなと思ったので、スタートは(佐藤)慎太郎さんにお願いしていました。松浦より先に仕掛けたかったですけど、あまりにも早かったので。(池田をさばいたところは)タイミングが合ってしまったので、あそこは行かせられなかったですね。2日目から(セッティングと乗り方を)元に戻して、自分らしくレースができたのかなと思います。いろいろ試して戻すのと、試さずにそのままっていうのは違うと思うから、意味のある3カ月間だったとは思います。今、競輪界で断トツで強いのは脇本(雄太)なんで、自分も追いかけて失敗しての繰り返しですね。グランプリが見えてきたので、そこで優勝できるようにまだまだ努力していきます」
平原マークの佐藤慎太郎が2着に続いた。
「(平原は)信頼できる選手なので、ゴール線まで信頼していました。後ろから見ていて安心できる選手の一人です。最後は松浦と平原の間か外かで迷ったけど、最後まですごいスピードだったので外で正解でしたね。グランプリ争いできていることに喜びを感じて、楽しみながら走れたらいいなと思います」
ロングスパートの松浦は、末を欠いて3着でゴールした。
「発走期に付いた時にみんな出そうな雰囲気だったので、後ろから頑張ろうと思いました。もう少し自分のタイミングで行けたらよかったですけどね。近畿勢を乗り越えて、よしって思ったけど、後ろが平原さんだったので…。4日間、自力で戦いましたけど、まだま脚力不足です」