検車場レポート
渡邉 雅也 静岡 117期 |
打鐘前に兼本将太が先頭に立つとそのまま徐々にペースを上げて先行態勢に入る。最終ホームで後方から渡邉雅也が反撃に出ると兼本の番手に嵌っていた下井竜が1コーナー過ぎからまくり出る。その下井に連結する形となった渡邉が直線で外を踏み込んでゴールした。
「優勝が目標だったのでホッとした。作戦を何通りも立てたけど、違う展開になってしまった。でも後方になった時にカマシにいこうって思った所ですぐに仕掛けることができた。調子は良かったし、1着も取れたけど、仁藤さんと決められなくて残念。今年最後のレースでしっかりと決められてよかった。父(晴智・73期)からは自分のレースをして気合で勝ってこいと言われてました。父は勝った時は褒めてくれるし、悪かった時はレースを見ながら解説してくれる。今日は怒られないと思います(笑)。今後は、同門の長田(龍拳)がA級にいるから彼よりも先にS級に上がりたい。今回いる(町田、山口)2人のレースは予選から全部見ていて、力強いレースをしていたので、自分もそういうレースをしたいですね」
佐藤礼文は最終ホームで内々に潜ると2コーナーで長屋秀明と仁藤秀を捌いて渡邉にスイッチしてそのまま続いた。
「車番も悪かったし、一車でも前にいこうって気持ちでしたね。最終ホーム過ぎに長屋君が見えて、入れるかどうかを迷ってしまった。その分、ロスをしてしまった。綺麗に流れたレースができなかったですね。悩み悩みで内に入っていった感じ。内にいくならもっと思い切って入っていけば面白かったかも。とりあえず3着までに入れて良かった。S級までは自力で頑張ろうと思っているけど、これからもこういう若い子たちを相手にするのかと思うと骨が折れますね」
下井竜は1コーナー過ぎからまくり出るもゴール前で僅かに失速して3着。
「打鐘前の所でみんなが、見ていたから下手に先頭に出るのはやめたほうが良いなと。そのタイミングで兼本君の後ろが相手いたからひとまず入りました。その後は被るのも嫌だったし、仕掛けるならあのあたりかなと思っていた。粘り込みたかったですけど、力み過ぎましたね。前回の名古屋で優勝できたのも良かったのかも。それまで同期と対決すると弱いイメージがあったと思うけど、(前回)優勝したことで、そういうのが少しなくなったのかな。優勝できなかったけど、最低限の3着には入れた。これで師匠(萩原操・51期)に良い報告ができそうです」