検車場レポート
平原 康多 埼玉 87期 |
清水裕友が押さえて出た上を長島大介が叩いてそのままペースを落とさずに駆ける。長島に地元コンビが続き、単騎の佐藤慎太郎は4番手。最終2コーナー手前から清水がまくりを打ち、宿口陽一も合わせて番手発進。清水が宿口に迫るも、平原康多にさばかれ後退。ゴール前で平原が、宿口を交わして1着。
「(長島が積極策で頑張って)あとは宿口の判断もあった。それがうまくかみ合ったのかと。毎年、冬場の大宮は気温が低くて重くて過酷なバンクなんですけど、今日(初日)は別もの。この季節にしては軽くて戸惑う感じもあった」
平原を連れて番手まくりに出た宿口陽一は、ワンツーにホッと胸をなで下ろす。
「(昨年11月の)四日市記念(決勝)で平原さん、佐藤さんと連係させてもらって、競輪祭ではGIの準決にいかせてもらった。それもあってか、緊張はしたけど、気持ちの余裕はあった。長島が頑張ってたんでもうちょっとできることがあるのかと思ったけど、清水君の勢いが良かった。直線では止まらないと思って、踏ませてもらいいました」
思惑通りの中団取りからまくった清水裕友だったが、関東勢をのみ込むことはできず8着に沈んだ。
「作戦通りではあったんですけど、なにもいいところがない。力が入らないというか、去年の5、6月くらいからずっと同じような感じで悩んでいる。もうちょっと迫れるかと思ったけど、回転がいっぱい、いっぱい」