検車場レポート
清水 裕友 山口 105期 |
正攻法に深谷知広(静岡・96期)-郡司浩平(神奈川・99期)、3番手に松浦悠士-清水裕友、単騎の山田英明(佐賀・89期)は5番手で、高橋晋也(福島・115期)-守澤太志(秋田・96期)と続き後方に古性優作(大阪・100期)-稲川翔(大阪・90期)が控えた。先に動きを見せたのは古性で、すかさず高橋が叩いて4日連続の主導権。高橋が打鐘から仕掛けた松浦の仕掛けに合わせて踏み込むと番手の守澤は口が空いてしまい松浦が番手に嵌り込む。好位に入った松浦だが、間髪を入れずにまくり出ると、最終バック線を先頭は通過。追走した清水が絶好機を逃さずに優勝を手にした。
「めちゃくちゃうれしい。今までで一番うれしい。(去年のダメな時は)気持ちが抜けてました。いろいろ試行錯誤をして、なかなか我慢できずに投げ出して、うまく自分の形にできなかった。それが今年になって身になって結果が出だした。悪い時は悪い時でこんなもんっていうのもあったけど、いま思うと苦しかった。こうして結果が出るとうれしい。内に守澤(太志)さんがいたのが気になって、あたられても対処できるように回ってた。松浦(悠士)さんを残すとか余裕がなく、松浦さんにもそうなったら獲ってくれってことだったんで、遠慮なくいかせてもらった」
2着には直線で内のコースを伸びた古性優作が入る。
「初手が失敗して想定外。(高橋が)どんどん駆けて行くと思って車間を切れなかった。ミスをしたし、稲川さんに申し訳ない。松浦がくるのは、さすが過ぎる。想定よりもツーテンポ早かった。バックからは外を踏んでも伸びなかったので、もう1回3コーナーで態勢を立て直して内にいくしかないと。特別競輪で結果を出さないと、(GPへは)賞金ではいけないので1本休んだ分(全日本選抜はあっ旋が止まっていた)もまた気を引き締めていく。今日が一番感触は良かったので、次につながる」
打鐘から迫力ある攻めで大立ち回りを披露した松浦悠士が3着に粘り込む。
「深谷さんが行く前に叩くつもりで行った。守澤さんが空いて入ったけど、バックは取ろうと思っていた。脚はたまってなかったけど、待ち過ぎたら、行かれてしまうので。(決勝では)体重が戻っていつも通りの走りができた。今回の状態で確定板に乗れたのは自信になる。(清水と)2人で確定板に乗れたのはうれしい」