検車場レポート
新田 祐大 福島 90期 |
新田祐大(1着)】
「理想は前の方が良かったけど、なった位置から組み立てようと。(内に詰まっていたところは)古性君が行って、次々と来ると思ったら、こなくて、3番手にはまって、タイミングを計ろうと思ったら、吉田君が来たことが内に詰まった原因。1周。詰まり続けて、バックもすごいことになって、イチかバチか、何も考えずに踏んだ。守澤君のスピードが良かったので差された気持ちでグランドスラムは簡単ではないと感じていました。
(周囲に)1着だと言われていたが、審議が挙がって、昨年のイメージを払拭できずに、また来年かあ、今年も難しいなあと感じた。(優勝が決まって)どちらかというと、第3者目線でものごとを考えていて観客的な感じでゾワっとした。前日までのコメントでも出していたんですけど、一戦一戦、1日のベストを出せるようにコンディションをつくって挑んできた。若手だと、新山、小原がいて、同級生では守澤、永澤、和田に気を使ってもらって、先輩にもいいコンディションをつくってもらっていたので、試合に集中して挑むことができた。自分だけで成し遂げた部分ではないですね。あまり思い出を語る方ではないけど、ここで初めて(GⅠの)決勝に乗って、山崎さんが優勝した思い出の地。そこでの優勝は感慨深いものになった。グランプリは想像していなくて12月が(肩鎖関節脱臼をした部分の)手術の予定だったので、それを早めるか、どうかで今後が変わってくる。いいことが起きたので、いい意味でスケジュールを調整したい。グランドスラムといったらすごいことだとわかると思うので、僕を使って競輪を広めてもらえたらうれしい」
【守澤太志(2着)】
「新田君が内に入っていって、番手なら付いていくけど、3番手なら付いていってもチャンスはないので、申し訳ないけど、外を踏ませてもらった。バックからはずっと夢を見ていました。みんなが脚を使っている中で、いけたと思ったけど、稲川さんの煽りが大きかった。(今年は)GⅠ以外はなにも成績を残していないけど、(GⅠ決勝は)3、3、2。これでグランプリには近づけた」
【松浦悠士(3着)】
「古性君が駆けるタイミングで、(吉田が行って)踏み合ってくれるかなって思ったけど、(3番手に)スポッと入って慌てて追い上げた。(吉田も仕掛ける準備をしていて)あの外はなくて、平原さんの内が一瞬空いたので、行けるところまでと。古性君が最内を空けたので想定外で、稲川さんが戻ってきてふみやめたのもある。新田さんが行けてなくても、守澤さんには行かれていたし、やっぱり当たらないでいかないとですね。見せ場は作れたけど、それだけに、獲りたかった。僕が獲っていれば、(清水)裕友もグランプリに近づいていたのに残念です」