ベテランの技と経験値を生かし、若手の壁となれるか

　11月3日～4日にTIPSTAR DOME CHIBAでPIST6 2023 ラウンド24が開催される。スピード型が揃い激戦模様も、ポテンシャル高い安倍大成がシリーズの中心。近況は成長の一途を辿っており、自身2度目のVへ突き進む。村田瑞季は柔軟性があり攻め幅の広さが強みで、前回Vを飾っており勢いは十分。畝木聖は3節連続で優出を続けており好調を持続。優勝実績もあり逆転の目もありそうだ。

　今節は勢いある若手機動型が揃ったが、ベテラン勢の活躍にも注目したい。今回で17度目のPIST6参戦となる吉本哲郎は、PIST6 2023 ラウンド22で3ヶ月ぶりとなる優出を果たし、続く和歌山F1では連日、果敢な競走を披露して着以上に動きの良さが目立つ。近況は復調の兆しを見せており、今シリーズの台風の目となりうる存在だ。

　「前回の和歌山は直前の感じも良かったし、自力でやってみたいと思っていた。前を取って突っ張る作戦で、久々に逃げの決まり手とバックが付いた。最近は脚に余裕があれば駆けるし、それでも叩かれるようなら飛び付きとか、その時の感覚で走っている。今回はセッティングも大幅に変えたので、ハロンで感触を確かめたい。デイ（1次予選）で1着が取れればポイント的にも楽になるし、どうにかがんばりたい」

　10月の高松では弟子の黒瀬浩太郎が特別昇班を達成するなど流れは向いており、今節も魅せるレースと巧みなトークスキルで盛り上げてくれることに違いない。

• 選手詳細データ

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  吉本哲郎 選手広島・84期