河村雅章が直線で差し切って初制覇 ~TIPSTAR DOME CHIBA~

photo-99282
河村雅章
直線で斉藤樂をとらえてV(左から斉藤樂、河村雅章、松本京太)
S級1班の意地をみせて初の頂点に輝く

 PIST6 2025 3月 第3戦は3月21日(金)に最終日が開催された。
 決勝戦には斉藤樂、望月一成の2名が3連勝で勝ち上がりを決め、初優勝を目指す5選手と優勝経験のある望月の計6名が顔を揃えた。混戦模様の一戦は、斉藤樂の仕掛けを追い、直線で差し切った河村雅章が初優勝を飾った。

 決勝戦のスタートポジションは先頭から斉藤樂、河村雅章、田口勇介、松本京太、小林史也、望月一成。レースは残り3周過ぎに前との車間を切っていた松本が前へと飛び出す。田口がこの動きに乗って先行態勢に入ると、その後ろに松本が入り、斉藤、河村が続く。残り1周で斉藤が踏み込み、残り半周付近で田口をとらえるが、斉藤後位から河村が外へと持ち出すと、直線で鮮やかに差し切って1着でゴールした。

 「これまで準優勝が最高だったし、ギリギリで勝ち上がっての優勝なのでデキすぎですね。でも今回はメンバー的にもチャンスだったし、そこで勝てたのは良かった。(決勝戦は)いいコース順だったので、まずは前のコースの斉藤(樂)君の仕掛けに離れないようにと思っていた。残り半周で踏まないと優勝のチャンスがないので仕掛けたら、思っていた以上に伸びましたね。この優勝をきっかけに現行競輪でももっと頑張りたいね」

 今シリーズはすべて3着以内で予選から安定感ある走りで昨年7月以来の決勝進出を決めると、決勝戦では唯一のS級1班としての意地と2コースという絶好のコース順を生かして、斉藤樂の仕掛けに乗り、直線では鮮やかに差し切って初の頂点に立った。現行競輪では3月小倉で今年初の決勝進出を果たしたばかりで、この優勝をきっかけに双方でさらなる活躍が期待できそうだ。

中田真弘記者

2025年3月21日 20時24分

開催情報

ページトップへ